IPO(2019年上半期)の話

利益は発生したのか


2019年上半期、IPO当選による指値売りでの利益は277,147円(税引き後)でした。
IPO抽選申込資金は100万円で運用していますので、半年間で年利27.7%の利益が発生しています。

IPOとは何なのか

initial public offeringの略であり、新規公開株を意味します。
証券取引所上場前に新規公開株の売り出しを行い、それを投資家が購入します。
IPO当選とは、この新規公開株の購入権利を獲得したという意味です。

当選状況

IPO応募状況一覧で当選状況を見て頂きたいと思います。

一覧の見方ですが「縦列」は上場企業名、「横列」は証券会社、「主」は主幹事で未応募、「未」は幹事で未応募、「〇」は当選、「×」は落選となります。
基本、当選を狙いに行くなら主幹事証券会社への応募は必須です。株数の割り当て率だと、8~9割を主幹事証券会社が持って行きます。その分競争率も高くなりますが、それでも応募は必須です。何故なら主幹事証券会社からの当選が主な当選になるからです。私の当選経験からすると、ほぼ主幹事証券会社からの当選となっています。

2019年上半期IPO当選の結果は、トビラシステムズ1社のみでした。しかも、大和証券でのチャンス当選です。昨年から大和証券と相性が良いみたいですね。

2019年上半期のIPOの成績ですが、42戦1勝41敗となっています。(公募割れしそうなIPOには応募していませんが、未応募分も含めてカウントしています。)2019年の上半期は1社のみと、なかなか当選は厳しい感じでした。それでも、申し込みを続けていれば、この様に当選することができるんです。
2019年の上半期では、当選したトビラシステムズが20万円以上の利益を上げてくれたので、それだけでもう充分です。平成最後のIPO銘柄と言うこともあり、人気化しました。このIPO投資ですが、当選までの道のりは険しいものです。それでも、当選の二文字を見つけた瞬間、何とも言えない気持ちになれるんですね。

当選確率を上げる

IPOの当選確率を上げる方法ですが、資金が豊富にある方は単純に複数の証券会社から抽選申込をして複数当選を狙う方法があります。また、SBI証券の資金量=抽選権の様に、資金が豊富な人が有利となる証券会社から抽選申込をして当選を狙う方法もあるんです。その他に当選確率を上げる方法としては、ご家族がいる方は家族名義で各々口座を開設、抽選申込をする事でも当選確率は上がります。まあ、資金が豊富な人程有利ではないでしょうか。

抽選申込時の注意点

IPOへの抽選申込時の注意点としては、公募割れしそうなIPOには申込しないと言う事です。IPOで当選した株は、一般的には初値売りと言う上場した株が最初に付けた値段で売るのが良いとされています。この初値売りをする際、IPOに当選し2,000円の公募価格で購入した株100株を初値売りしたとします。初値が1,900円で決まると、10,000円の損失(2,000円-1,900円=100円×100株)が発生する事になります。この買値(公募価格)より、売値(初値)が安くなる事を公募割れと言います。初値売りをするのであれば、この様に公募割れする可能性がありそうなIPOには申込しない様、注意する必要があります。では、公募割れしそうなIPOを見分けるには、どうしたら良いのでしょうか。目論見書から読み取れれば良いのでしょうが、確実に判断できるかと言えば、それは難しいのかもしれません。私がIPO抽選申込時に参考にしているのは、IPOをメーンに扱っている個人ブログでの評価を参考にしています。因みに、参考にしている個人ブログは現在4つ程で、1つのブログで判断するよりも複数ブログでの評価を基に判断した方が、偏った判断が減るのではないかと思います。

株式市場の雰囲気(地合い)の注意点

IPOに当選し株式購入までが済みましたら、後は上場日当日に初値売りするだけです。この上場日での株式相場の雰囲気ですが、非常に重要な要素を含んでいます。人気の高い銘柄でも株式相場の雰囲気(地合い)が悪いと、思った程の高値を付けずに初値が形成される事があります。それだけ上場日当日の地合いと言うのは重要なんです。いくら前評判が良いIPO銘柄でも、上場日当日の地合いが悪いと初値が前評判程上がらないことや、最悪、公募割れが発生する可能性もあり得るんです。これから、IPOに参加される方は、肝に銘じておいた方が良いと思います。

初値売りの結果は

初日は寄り付かずに、初値は翌日に持ち越されましたが、注文が失効されており、約定しませんでした。私は、上場日当日に成行注文はしません。必ずの公募価格での指値注文で売ることにしています。この指値注文での2,400円が、初値が持ち越されたことで、初日の気配値は5,520円程で終わりました。そうすると、翌日の基準株価は5,000円台となりますので、制限値幅は±(プラスマイナス)1,000円と言うことになります。2,400円での指値注文は、この±1,000円を超えた「制限値幅の超過」にあたりますので、注文が失効となります。

注文が失効されたため、上場2日目の初値形成時に売ることができませんした。その結果、平成から、令和へ元号が変わった、ゴールデンウイーク明け初日の寄り付きで売却することになりました。初値が翌日に持ち越された場合は、公募価格ではなく、持ち越し時点の値より気持ち下げた値で指値注文をするべきでした。

今回は初値の5,420円より高い5,900円で売却できましたが、次回もうまく行く保障はありませんので、気を付けたいと思います。

証券会社で口座開設する前に

メガバンクの口座を持っていない場合は、メガバンクの口座開設とインターネットバンキングも併せて申込しましょう。また、ネット銀行の口座開設もしておきましょう。IPOへの抽選申込には証券会社への入金が必要な場合がほどんどです。メガバンクの口座とインターネットバンキング、ネット銀行の口座があれば、簡単に入出金や銀行間の送金が無料で利用できたりしますので、事前に準備をしておきましょう。次に、証券会社の口座を開設します。なお、証券会社の口座開設をする際、IPOをメーンに扱っている個人ブログでは、証券会社とのタイアップで現金プレゼントを行っていたりしますので、お得に利用しましょう。現金プレゼント以外では、ポイントサイト経由だとポイントが貰えますので、一先ずポイントとして貰い用途は後ほど考える事もできますね。ポイントですとマイレージに変える事も可能ですよ。証券会社の口座開設や、ネット銀行の口座開設をする際は、お得なキャンペーンやポイントサイトを利用しましょう。

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先ずはやってみる

証券会社の口座開設まで完了したら、後はIPOの抽選申込をするだけです。初めての申し込みで当選する人も居りますし、何回申し込みをしても当選しない人も居ると思います。それでも申し込みを続けていれば、いつかは当選されると思います。やってみて自身の性格に合わなければ、止めれば良いだけです。労力の割に合わないと思ったら、直ぐにでも止めれば良いんです。私は会社での労働は嫌いですが、IPO抽選申込に掛かる作業は好きなんです。そうですIPO抽選申込は、私にとって楽しい時間なんです。ただ、IPOに当選し初値売りだけで生活できる程の実力は、残念ながら持ち合わせておりません。

私の運用方法

私のIPO抽選申込資金は100万円で運用していますが、内訳は40万円程がSBI証券に入金したままです。これはIPOチャレンジポイントと言う、優先的にIPOに当選するためのポイントを貯めるのが目的です。残りの60万円は主幹事証券会社のIPO抽選申込用、資金拘束されない証券会社でIPO当選した際の購入準備金として用意しています。資金拘束されない証券会社は、野村、岡三オンライン、トレジャーネット、ライブスター、いちよし証券、松井証券等が有名です。最低資金としては40万円位あれば、8割程のIPOに抽選申込可能だと考えています。但し、毎年12月(年末)はIPOラッシュ月になりますので、100万円の資金で運用するのは厳しいと思います。私は臨時でIPO抽選申込に回せる資金として、12月は100万円程度別に用意してIPO抽選申込に臨んでいます。そうすることで、抽選を受けたいIPO全てへの抽選申込が可能となり当選確率も上がるのではと考えています。普段、私の様に100万円でIPO運用する際の注意点ですが、資金量が少ないことで主幹事証券会社への入出金が頻繁に発生する事や、IPOラッシュ月には抽選を受けたいIPOが増える事もあり、100万円程度臨時の資金を準備する必要があると言う事です。まあ、200万円ほど用意できれば、資金移動が少なくなりますので、その分IPOに掛ける時間は短縮できますよ。

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